どうも。ゆっぺ(@greenvip_jp)です。
次の休日は自宅のプロジェクターでゆっくり映画鑑賞。
なんて妄想を膨らませますが、実はその投影環境を作るのが結構大変。
ゆっぺ
距離感を合わせたり、角度を調整したり、設置スペースを確保したり…
投影するまでの手間が半端じゃない…
特にスクリーンの中に収めようとしたり、限られた空間の中で投影したいとなると、調整がめちゃくちゃシビアだったりします。
もっと簡単に、理想の投影を実現したい…!
そんな人におすすめしたいのが『BenQ GV50』です。
超幅広い調整に対応したプロジェクター。
従来のプロジェクターでは難しかった投影サイズ変更や映像位置調整にも対応し、より柔軟に投影調整することが可能です。
また、自動台形補正やオートフォーカスは前モデルより踏襲し、細かな調整はリモコン1つで完結できます!
ゆっぺ
もう手動で微調整しなくていいのか…!
付属のスタンドと組み合わせることで天井・壁への投影も可能で、スクリーンすらも必要ありません。
この記事では、どこでも理想の大画面を作り出せるモバイルプロジェクター『BenQ GV50』のレビューをしていきます。
この記事は、メーカー様より製品を貸与いただき作成しています。
もくじ
BenQ GV50の製品概要
BenQ GV50は、液晶モニターやプロジェクターなどの映像機器を専門に取り扱うメーカー「BenQ」の製品。
天井投影や携帯性に優れたモバイルプロジェクター「GVシリーズ」の4作目となり、
~スマホを手放し、「オン」から「オフ」へのリセットタイムを~
をキャッチフレーズとした製品です。
ゆっぺ
目の疲れや頭痛、睡眠の質の低下を起こす「スマホ疲れ」を感じる人が多い現代、スマホを手放してリラックスした「オフ」の時間をサポートするのがGV50のねらいです。
昨年に前モデルのGV31が登場して1年ちょっとしか経っていませんが、より柔軟な調整機能の追加や明るさが向上するなど、完全上位互換機と言ってもいいほどの進化を遂げています。
特徴
- 天井・壁あらゆる場所に投影可能
- 三脚不要!専用台座で手軽に設置
- 回転・サイズ変更・位置調整機能で細かな投影調整が可能
- オートフォーカス・台形補正はもちろん搭載
- BenQ初「レーザー光源」採用で明るく静かに
- バッテリー内蔵、最大2.5時間の動画再生
スペック
製品名 | GV50 |
本体サイズ | 130 x 211 x 191mm |
重量 | 2.1kg |
解像度 | フルHD(1,920 × 1,080) |
輝度 | 500ANSIルーメン |
アスペクト比 | 16 : 9 |
光源 | レーザー |
投影サイズ | 1.2m:60インチ 2.1m:80インチ 2.7m:100インチ 3.2m:120インチ |
台形補正 | 自動縦横回転補正(自動回転最大±30°) |
内蔵スピーカー | スピーカー:4W×2 ウーファー:10W |
インターフェース | USB-A 2.0 / HDMI / USB-C入出力 オーディオ出力 / AC充電 |
連続投影時間 | 150分(ビデオ再生時) |
モード | スリープタイマー ナイトシフトモード |
キャリングケース | 付属無し(別売り) |
価格 | 119,800円 |
セット内容
- GV50 本体
- 専用スタンド
- AC電源ケーブル
- リモコン
- 取扱説明書
BenQ GV50の外観をチェック
こちらがGV50本体。
GVシリーズおなじみの円形フォルムを継承し、ポップで遊び心のあるデザイン。
外装は耐衝撃性のある素材を採用し、約50cmの高さから落下しても耐えられる設計。
プロジェクターといえば精密機器でデリケートなイメージですが、高耐久のGV50なら気楽に取り回せそうです。
両サイドのメッシュ部分がスピーカー。
4W×2+10Wのサブウーファーを搭載し、小さい筐体ながらも迫力のある音声を再生します。
インターフェースはこちら。
- オーディオ出力(3.5mmミニジャック)
- USB-A 2.0
- HDMI
- USB-C 入出力対応
- AC充電ポート
正面に投影レンズ。
BenQのモバイルプロジェクターとしては初のレーザー光源を採用し、低発熱で静音性も高いなど、より高性能なプロジェクターに仕上がっています。(レーザー光源による詳細なメリットは後述します)
その上に各操作ボタンを配置。
今作よりジョイスティック・ズームレバーを採用し、細かなサイズ調整や位置調整を指先で操作できるようになりました!
下部には1/4ネジ穴を搭載し、三脚等にも固定可能。
おなじみ黄色のレザーストラップ付き。
指が掛けられて持ち運びに便利。
手のひらサイズで携帯性も抜群。
こんなサイズに収まってるのまじで可愛いですよね…
重さは約1.8kg。
小さいのでずっしり感ありますが、携帯には支障ない重さです。
専用のスタンドと組み合わせることで、GV50のポテンシャルを最大限に発揮できます。
チルト機能や回転機能が搭載されており、柔軟な投影スタイルに対応できます。
専用のリモコンも付属。
さらに洗練されたデザインに仕上がっています。
BenQ GV50の使用感をレビュー
“ちょっとした調整”もGV50ならリモコン1つで完結!!
「微妙な調整めんどくせぇ…」もGV50ならサクッと調整!
プロジェクター投影は距離・角度・水平位置等が噛み合ってようやく理想の投影を実現でき、スクリーン内に映像を収めるのって結構大変なんですよ。
ゆっぺ
微妙な角度や距離など、手動で動かすのがダルすぎる…
しかし、GV50はこれらの投影条件を圧倒的楽にできる各調整機能を搭載し、リモコン1つでジャストフィットな映像投影が可能となります!
- 【New】投影サイズ調整
- 【New】360°スクリーン回転
- 【New】映像位置変更(自動障害物回避機能)
- 台形補正
- オートフォーカス
- リモコンもアプリ化
【New】投影サイズ調整
1番やばいと思ったのがこの機能。
通常、映像サイズはプロジェクター本体↔スクリーン間の距離によって決められるのですが、GV50は通常の投影サイズより9段階のサイズ調節が可能となります。(デフォルトが最大の状態で、-9段階まで縮小できます)
60インチを例に上げると、-9段階で32インチまで縮小することができました。(およそ28インチの縮小)
この比率は公言されていないので私の個人的なデータになりますが、サイズ調整で半分近くまで縮小できるような印象でした。
ゆっぺ
プロジェクター投影において1番の難所が距離感(インチ数)の調整だったから、この機能は最高に助かる…!!!
また、手元に設置してる場合はズームレバーでの拡大縮小も可能です!
【New】360°スクリーン回転
映像を最大360°回転できる機能。
天井投影の際、微妙に向きが傾いている時などに活躍しそうな機能です。
回転させるほど映像が縮小されてしまいますが、リモコン1つで調整できるので、寝ながら見ている時などはわざわざ起き上がらなくてもいいので便利。
壁投影の際も、ボールヘッドで水平が取りづらい時に回転機能で微調整ができます!
【New】映像位置変更(自動障害物回避機能)
投影位置を上下左右に移動させられる機能。
自分の真上・正面に移動したり、なんとなく位置が合わない時に微調整ができる、こいつもなかなか重宝する機能です。
さらに便利なのが自動障害物回避機能。
なんと天井に設置された火災警報器やシーリングライトを自動で避けて投影できるんです!
自動障害物回避機能の例
ゆっぺ
いや、ハイテクすぎでしょwwww
自由に投影できるGV50だからこそ、かなり重宝する機能です…!
台形補正
従来のGVシリーズより引き継がれている台形補正機能。
斜めに投影した際に生ずる台形の歪みを、自動で正面向きに調整してくれます。
設定より自動or手動を選択できますが、精度高めなので基本は自動でOK。
台形補正の調整範囲は以下の通りです。
自動 | 手動 | |
---|---|---|
縦 | ±20 | ±40 |
横 | ±30 | ±40 |
回転 | ±30 ※ | ±360 |
オートフォーカス
こちらもおなじみのオートフォーカス機能。
自動ピント合わせですね。
ちょっとした位置移動や角度調整でもピントがズレて(ぼやけて)しまいますが、オートフォーカス機能により自動でピントを合わせてくれます。
こちらが台形補正+オートフォーカスを自動で行っている様子。
範囲内の角度なら自動で台形補正し、ピントまできっちり合わせてくれます。
ゆっぺ
至れり尽くせりすぎる…!!!
リモコンもアプリ化
SmartRemote for BenQ Projector
BenQ無料posted withアプリーチ
専用アプリ「SmartRemote for BenQ Projector」をインストールすることで、スマホでの操作が可能となります。
リモコンが増えると管理も大変だし、何より肌身離さず持ち歩くスマホでコントロールできるのが快適過ぎ。
各設定も1箇所にまとめられており、アクセスのしやすさは物理リモコン以上かもしれません。
ゆっぺ
使い勝手がアプリとリモコンとで結構変わりますので、臨機応変に使い分けられたら良いですね!
スタンドを活かした様々な投影方法
GVシリーズといえば専用のスタンドが優秀。
今作よりスタンドがリニューアルされ、チルト+回転機能を追加してよりフレキシブルな投影が可能となりました。
スタンド背面より2本の脚を引き出すことで、角度を付けた投影が可能となります。
もちろん映像も斜めに投影されますが、ここは台形補正機能により自動補正されます。
これにより、天井投影した際に自分の真上に投影することが可能となりました!
従来のGVプロジェクターはチルト機能がなかったため、天井投影の際は自身の頭の真横に設置しないと真上に投影することができず、特に就寝前にベッドで見たい時は邪魔でしかありませんでした…
GV50よりチルト機能で少し離れた位置からも投影できるようになったため、サイドテーブルなどにも設置しやすくなります。
ゆっぺ
めちゃくちゃ嬉しいアップデート!
回転機能はスタンド本体がシームレスに回転し、わざわざスタンドを持ち上げなくても簡単に角度調整ができます。
芯をズラさず調整ができるため、よりシビアな角度調整も可能です。
(360°スクリーン回転機能の映像縮小と組み合わせれば、映像サイズの柔軟な調整も可能なんじゃね…??)
垂直方向には最大135°可動。
普通のプロジェクターはこんなに動きません。
その他、1/4ネジ穴も搭載されているため、三脚に固定することも可能。
三脚投影、天井吊るし、小さくコンパクトなので様々な設置方法に対応できます。
ゆっぺ
でもでも、せっかくこんなに調整できるんだから据え置きせずに使いたいよね…
シリーズ初の「レーザー光源」採用でさらに高性能に
GV50は、BenQのモバイルプロジェクターとしては初のレーザー光源を採用しています。
- 起動が早い
- 最大20,000時間の長寿命
- 低発熱
- 静音性が高い
ちなみに、長寿命以外の面は全て実感しており、特に静音性の高さが魅力的でした。
従来のプロジェクターでは細かなモーター音やファンの音が結構耳障りに感じていたのですが、GV50ではかなり改善されており、多少聞こえるものの影響ないほどにまで静音化されています。
ゆっぺ
プロジェクターって投影の都合上自分の近くに設置することが多いから、静音化の恩恵はかなり大きい。
明るさは500ルーメンを誇り、BenQ独自のCinematicColorテクノロジーにより明るく鮮明な映像を映し出します。
日中でもカーテンを閉めれば十分に明るく、好きな時間帯に映画鑑賞を楽しめます。
ゆっぺ
僕の部屋は遮光性の低いカーテンを使っているので全閉しても薄明るいんですが、それでも綺麗に投影できました!
真っ暗闇の投影は特に最高…
これだけ色々調整できるくせに、映像まで劣らず投影できるのは凄い…
スクリーン投影はもちろんですが、壁・天井などのクロス直投影でも十分綺麗です。
また、寝落ち投影に最適なスリープタイマーと、眼精疲労を軽減するナイトシフトモードも搭載。
就寝前に天井投影で映画鑑賞し、そのまま寝落ちできるなんて贅沢すぎません…?
キャリーケースは絶対にあったほうが良い
ここまで設置が簡単だと、リビングや寝室など持ち運んで投影する人や、使いたい時だけ取り出して投影する人も多いと思います。
そんな時、専用のキャリーケースが必須。
本体がすっぽり収まるハードケースで、持ち運びにピッタリ。
リモコンや給電ケーブルも全て収納できるので、保管にも最適です。
GV30までは本体に付属していたのですが、今は別売りとなりちょっと残念…
ですが、別売りでも購入する価値は大いにあり、モバイル性を楽しむためにも是非手に入れておきたいです。
【おまけ】自宅のシアター環境
おまけに自宅のシアター環境をご紹介!
あんだけ色々調節できて据え置きはもったいないとか言ったくせに、自分の環境では持ち運ぶ機会が少ないので据え置きで活用しています…(許して)
壁にラブリコを使用した仮想壁を作成し、そこにライティングレールを設置。
ライティングレールにプロジェクター天吊金具を取り付け、吊り下げでGV50を設置しています。
スクリーンは60インチロール型スクリーンを使用。
賃貸なので天井や壁に穴を開けることができないので、試行錯誤して既存のカーテンレールに骨組みを取り付け、そこからスクリーンを吊り下げています。
そして極楽シアター環境の完成!
吊り下げなので邪魔にならず、PC作業の合間などに椅子に座りながら視聴ができます。
せっかくフットワークの軽いGV50の機能を台無しにしていますが、それでも投影サイズ調整や画像位置変更機能にはだいぶ助けられて、この環境を実現できました…!
ゆっぺ
(本当はこの距離だと80インチクラスのスクリーンが必要なんですが、投影サイズ調整機能により60インチスクリーンに収めることができました…!)
GV31と比較→買い替え◎
前モデル「GV31」と比較レビューしてみます。
比較表
GV31 | GV50 | |
---|---|---|
価格 | 110,900円 | 119,800円 |
本体サイズ | 131 × 203 × 191mm | 130 x 211 x 191mm |
重量 | 1.7kg | 2.1kg |
解像度 | フルHD(1,920 × 1,080) | フルHD(1,920 × 1,080) |
輝度 | 300ANSIルーメン | 500ANSIルーメン |
アスペクト比 | 16 : 9 | 16 : 9 |
光源 | LED | レーザー |
投影サイズ | 30〜120インチ | 30〜120インチ |
専用スタンド | 通常 | 通常 / 回転 / チルト |
台形補正 | 自動縦台形補正 (最大±40°) | 自動縦横回転補正 (自動回転最大±30°) |
オートフォーカス | 自動 / 手動 | 自動 / 手動 |
投影サイズ調整 | ✕ | ◯ |
スクリーン回転 | ✕ | ◯ |
映像位置変更 | ✕ | ◯ |
内蔵スピーカー | スピーカー:4W×2 ウーファー:8W | スピーカー:4W×2 ウーファー:10W |
インターフェース | USB-A 2.0 / HDMI / USB-C入出力 オーディオ出力 / AC充電 | USB-A 2.0 / HDMI / USB-C入出力 オーディオ出力 / AC充電 |
連続投影時間 | 180分(ビデオ再生時) 300分(音楽再生時) | 150分(ビデオ再生時) |
モード | ー | スリープタイマー ナイトシフトモード |
キャリングケース | 付属無し(別売り) | 付属無し(別売り) |
サイズ感は大きく変わりませんが、GV50がわずかに円径が大きくなり、厚みは薄くなりました。
投影レンズやスピーカーのメッシュデザインも微妙に変更されています。
操作ボタン周りは大きくアップデート。
ジョイスティックの搭載やシルバーのアクセントにより、高級感も増しています。
リモコンもデザインを刷新。
YouTube・NETFLIX等のボタンが追加され、アクセスしやすくなりました。
また、ボタンの大きさや配列もバラけたことで、ノールックで操作しやすくなりました。
ちょっと残念だったのが「PROJECTOR MENU」ボタンが廃止されてしまったこと。
従来ではこのボタンを押すことで1発で投影関連の調整メニューを表示できたのですが、GV50のリモコンではそれがなくなり、段階を踏まないと調整メニューまでたどり着けなくなってしまいました…
ゆっぺ
1手間多くなったんです…
使っていくうちに慣れると思いますが、GV31から使っている人はちょっと面倒に感じるかも…
GV31
GV50
映像は比較するとこんな感じ。
GV50(レーザー光源)、GV31(LED)と異なり、GV50ではよりきめ細かく鮮やかに映る印象。
GV31も十分綺麗でしたが、GV50ではワンランク上の映像を楽しめると思います。
スタンドは前章で紹介した通りで、チルト機能と回転機能が追加。
デメリット等もなく完全アップデートです。
最後に価格ですが、GV31(110,900円)、GV50(119,800円)と、なんとわずか8,900円の差…
これから購入する人は間違いなくGV50をおすすめします。
また、私自身どちらの機器も試してみてほぼ全ての機能GV50が上回っていることから、GV31からの買い替えも十分アリだと考えられます。
より細かな調整機能と映像クオリティの向上を求める人は検討してみても良いかもしれません。
BenQ GV50はこんな人におすすめ!
- 理想の投影サイズ・投影位置を実現したい
- 手動でちょこちょこ微調整したくない
- 寝ながら大画面を楽しみたい
- 頻繁に投影場所を変更する、使わない時は収納したい
GV50は、どこでもサクッと投影できる手軽なプロジェクターを求めている人におすすめ。
フットワークの軽さ、手間のかからなさが最大のウリで、他のプロジェクターではここまで簡単に投影できません。
専用のスタンドや三脚等と組み合わせればさらに幅広い投影スタイルに対応でき、壁・天井・スクリーンどこにでも投影可能。
小さいからこそ持ち運びも軽快で、スマホ感覚で手軽に大画面を映し出すことができ、どこでも瞬時にシアタールーム化できます。
ゆっぺ
本格的なシアター環境はいらないけど、寝転がりながらラフに大画面を楽しみたい人にもってこいのプロジェクターです!
BenQ GV50のまとめ
以上、どこでも理想の大画面を作り出せるモバイルプロジェクター『BenQ GV50』のレビューでした。
GV50を数日使用してみて、「プロジェクターって、ここまで簡単に投影できて、こんなにも遊べるんだ」と素直に驚きました。
まさに「オン」から「オフ」へのリセットタイムで、仕事終わりのプライベート時間や、寝る前のちょっとした時間に、サクッと起動して楽しむのにぴったりのプロジェクターです。
ゆっぺ
ラフに楽しみたい人ほどおすすめの製品です!
以上、ゆっぺ(@greenvip_jp)でした。
BenQ GV50