どうも。ゆっぺ(@greenvip_jp)です。
複数台のノートパソコンやタブレットを使用する私。
まとめて一箇所に収納したいのですが、なかなか複数台縦置きで収納できるスタンドが売っておらず、結局そのまんま放置されていました。


ゆっぺ
おかげでデスク上はこのありさま…
正確には複数台縦置きで収納できるスタンドは売っているのですが、横幅を調節できるものがほとんど無く、厚みによっては収納できない端末も出てきてしまうんですよね。


ゆっぺ
今後のことを考えると横幅を調節できるものが欲しい…
ということで、探しても見つからないので自分で作ってしまいました。
それがこちら。

木材と金具を活用した自作ラップトップ縦置きスタンドです。

ゆっぺ
1から設計したオリジナル作品です!!
- 横幅調節可能
- 芝生でクッション性+明るく
- 持ち手付き
まず、1番の悩みだった横幅調節に付いては、曲板チドリと金折を活かし、後々でも調節できるようにしました。
台座には、端末の保護+アクセントが欲しかったので、ジオラマ作成用の芝生を敷きました。
最後に、スタンドごと持って移動できるようにアイアンハンドルを両端に取り付けました。(ほとんど移動しませんが)

実際に端末を置いてみるとこんな感じ。

たまたま私の使用している端末はほとんど同じくらいの厚みだったので、均等な幅で収納することができました。

幅調節ができる仕組みを簡単に説明すると、土台にオニメナット(めねじ)を埋め込み、仕切り板の両端に付いた金折を六角ネジで挟むといった構造です。
曲板チドリは、めねじのガイドとして取り付けました。
完成形はかなりいい感じなんですが、実は製作途中で何度も失敗を繰り返し、完成するまで1ヶ月近くかかりました…

ゆっぺ
オリジナルが故に手探り状態だったから大変だった…
この記事では、失敗も含めた制作過程をダイジェストでお送りします。
自作で作ろうと考えている人は参考にしてみてください!!
もくじ
木材の準備

こちらが今回使用する木材。
- 土台 → パイン耳付きシェルフ
- 台座 → 杉集成材(9mm厚)
- 仕切り板 → 杉集成材

ベースとなる土台は、正四角形だと味気ないので耳付きのパインシェルフを購入しました。
台座となる杉板はラップトップが乗る場所で、薄めの9mm厚のもの選択。
仕切り板は、台座に明るめのパイン材を使用するので、反対に深みのある杉材を選びました。

ゆっぺ
特に赤みの濃い杉材を選んで購入しました!
土台の作成
木材のカット


まずは、ラップトップスタンドのベースとなる部分を作成していきます。
土台となる耳付きシェルフの横幅が600mmで少し大きすぎるので、500mmまで切り落とします。

同じく9mm厚の台座も、500mmまで落とします。

2枚の横幅が揃えばOK。


次に、仕切り板を切り落とします。
台座の奥行きが180mmなので、仕切り板も同じ奥行きの180mmで切断します。

こちらも2枚の幅が揃えばOK。

仕切りが多い分、収納できる端末も増えます。
木材の面取り

カットした木材に面取りをしていきます。
使うのは毎度おなじみのミニデルターサンダー。
初心者でも扱いやすいコンパクトサイズのサンダーです。

塗料が馴染みやすい#180で面取りします。
台座となる板は後々芝生をかぶせるため面取りしません。

仕切り板もしっかり面取りします。

仕切り板には端末が直接触れるため、傷を付けないように角までしっかり削っていきます。

ほどよく丸みをつけました。
これで下準備は完了です。
塗装

ここから塗装工程に入ります。
まずは土台のパーツから塗装していきます。
使用する塗料は「バトン」という塗料。
バトンは環境に優しい塗料で、塗りやすさ・低臭・木材らしい美しい仕上がりをウリとした塗料です。

ゆっぺ
優しい色合いで仕上げられるんだよね!

中身は水々しい液体です。

刷毛で適量とり、薄く伸ばすように塗っていきます。

ゆっぺ
伸びが良くて塗りやすい!

一通り塗るとこんな感じ。
強引に染め上げた感がなく、自然に馴染んだ優しい色合いです。
一度塗りだとやや薄いので、二度塗りしました。

次に、仕切り板を塗装します。
使う塗料はワトコオイル。
木目を引き出し、深みのある色に仕上がります。

こちらも刷毛で薄く伸ばすように塗っていきます。

一通り塗ったらウエスでゴシゴシ磨き、染み込ませながら余分な塗料を拭き取ります。

仕上がりはこんな感じ。
塗料はミディアムウォルナットを使用したので若干薄めの仕上がりになるかと思ったら、杉材の赤みと組み合わさって赤みがかったウォルナットに仕上がりました。

塗装し終えたら、24時間以上乾燥させます。(中心の台座は関係ありません)

しっかり乾燥させたら、気休め程度ですが保護剤を塗布します。

使用するのはラッカースプレー(クリア)。
本来は屋外に置いたときに腐食を防ぐためのスプレーなのですが、まあ塗って損はないということで一応塗布しておきます。

玉にならないように、少し離れた位置から均等に塗布していきます。
塗布後、24時間乾燥させます。
金具の取り付け

ラッカースプレーが完全に乾燥したら、土台に金具を取り付けていきます。

こちらが、今回スタンドを作る上で欠かせない金具たち。
- 曲版チドリ
- 金折
- 平行ピン(後々失敗します)
正直、これらの金具の正しい使い方は分かりません。(鼻ほじ)
しかし、使えるもの全てがDIYの材料であり、自由に組み合わせられるのがDIYの醍醐味だと私は思っています。

まずは土台奥側に曲板チドリを取り付けます。
今回使用する曲板チドリはM6規格のボルトに対応しているので、M6サイズのボルトを使用し両端を固定します。

ビスとは違ってボルトは下穴必須なので、インパクトドライバーにドリルビットを取り付け、下穴を開けていきます。
そのままドリルビットで開けようとすると下まで貫通してしまう恐れがあるのですが、マスキングテープをぐるぐる巻に貼ることで貫通を防ぐことができます。

力を込めすぎてしまっても、マスキングテープがストッパー的役割を果たします。

ゆっぺ
マスキングテープじゃ心配な人は『ドリルストッパー』を使うと確実!

下穴を開けたら、両端を六角ボルトで固定します。

次に、9mm厚の台座に芝生を貼り付けていきます。
使用する芝生はジオラマ作成用の人工芝。

ゆっぺ
私はAmazonで購入したけど、セリアなどの100円ショップでも手軽に手に入るよ!

台座にみっちり両面テープを貼ります。


芝生を貼り付け、余分な部分をカッターでカットすれば完成。


ゆっぺ
芝丈も浅くていい感じだね…

芝生の台座が完成したら、土台と接合します。
本当はボンドが望ましいですが、乾燥を待つのが面倒なので両面テープで貼ってしまいます。

実際に金折を取り付け、バランスを見ながら貼り付けます。

台座を貼り付けたら、反対側にも同じ用に曲板チドリを取り付けます。

前後に曲板チドリを取り付けたら、平行ピンを刺せるようにドリルで穴を開けていきます。

中に木くずが残りやすいので、爪楊枝でほじくり返していきます。


ゆっぺ
約80個の穴を開けるのは骨の折れる作業だったよ…

土台が完成したので、後は仕切り板と金折をビスで接合するだけ。

全ての仕切り板と金折を接合したら、平行ピンを刺して完成!!!!

ゆっぺ
なかなか良い出来じゃん!!!
ここで実際にラップトップを縦置きしてみようと思ったら、ある問題が……


ゆっぺ
えっ………


ゆっぺ
ナニコレ!!!
プラプラじゃん!!!!
私の脳内設計図だと、曲板チドリと金折の間に平行ピンを介すとガッチリ固定されるはずだったのですが、どうやら左右の固定だけではなく上下の固定も必要だったようです…

ゆっぺ
さて…
ここからどうすんべ…
本当は平行ピンのほうが見栄えがよくどうしても使いたいアイテムだったのですが、固定できなければ本末転倒なので、仕方なくボルト留めの方向に転向します。

そのまま曲板チドリの穴にボルトを差し込めば済む話なのですが、それだと穴がバカになってきてしまうので『オニメナット(めねじ)』を埋め込んでいきます。

こんな感じで、穴に合わせてオニメナットを木槌でトントン打ち込んでいきます。
オニメナットの特性として、鬼のように側面がトゲトゲしており、反し状になっているため木部に食い込むと取れません。

全ての穴にオニメナットを打ち込んだら、曲板チドリを被せて固定します。
仕切り板は、M6規格のボルトで締めます。

ゆっぺ
平行ピンを使った時ほど見栄えは良くないけど、とりあえず形にはなった!!

このままだと移動する際に持つところがないので、両端にアイアンハンドルを取り付けます。

持ち手としての役割だけではなく、インテリアとしてもいい感じです。

最後に、デスク上に置いたときにずれないよう、背面に薄めのゴムシートを貼ります。

これで完成です。
完成!!!

完成〜〜〜!!!!
途中思わぬ失敗もありましたが、なんとか完成させることができました。



芝生がいい感じにアクセントとなり、デスク上が鮮やかに見えます。
仕切り板も想像以上に濃く染まったので大丈夫かなと少し心配だったのですが、メリハリ付いて結果オーライです。

ちなみに1番手前側だけ仕切り板を孤立させている理由は、クラムシェルモードでディスプレイに出力させるためです。
ケーブルから1番近く、ごちゃごちゃ感がなくなります。

少し空いた空間には、ワイヤレスイヤホンや小物置きに丁度いいです。
まとめ
以上、自作ラップトップ縦置きスタンドの制作過程をダイジェストでお送りしました。
完全1からの作成だったので予想外なこともあり大変でしたが、やはりオリジナルの物だと愛着も湧いて最高です。

ゆっぺ
これから自作でラップトップスタンドを作ろうと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください!
以上、ゆっぺ(@greenvip_jp)でした。